インプラントとMRI検査は受けられる?安全性と注意点をわかりやすく解説
2026年10月27日

インプラントを入れているけれど、MRI検査が必要になったとき「受けられるのだろうか?」と不安を感じたことはありませんか。インプラント治療を検討している方から「将来MRIが撮れなくなるのでは」と心配する声もよく聞かれます。
結論からお伝えすると、現在広く使用されているチタン製インプラントは、MRI検査を受けられるケースがほとんどです。ただし、インプラントの素材・構造・部位、さらに使用する機器によって注意が必要な点があります。検査前に歯科医師や担当医にしっかり確認することが大切です。
この記事では、インプラントとMRIの関係を、仕組みから具体的な注意点まで詳しく解説します。
- ✅ インプラントがMRI検査に影響する仕組みと安全性
- ✅ MRI検査前に確認・伝えるべき具体的なポイント
- ✅ 有病者・複数疾患をお持ちの方が知っておきたい歯科との連携
インプラントを入れているとMRIが受けられないって本当?
インプラント治療を受けたあと、あるいは検討中の方から「MRIが撮れなくなると聞いた」というご相談をいただくことがあります。これはよくある誤解のひとつです。
現在の歯科インプラントの多くはチタン製で作られており、チタンはMRIの磁場による影響をほとんど受けない「非磁性体」の金属です。そのため、チタン製インプラントが入っていても、多くの場合MRI検査を受けることができます。
ただし「ほとんど受けられる」ということは「すべてのケースで問題ない」という意味ではありません。インプラントの構造・素材・部位・使用するMRI機器の磁場強度によっては、注意が必要な場合があります。まずはこの「なぜ問題になるのか」という仕組みを理解しておくことが大切です。
また、インプラントそのものだけでなく、上部の補綴物(かぶせ物)の素材や固定に使われるスクリューの種類によっても状況が変わることがあります。「インプラントを入れている」という一言で判断するのではなく、自分のインプラントの素材と構造を把握しておくことが、安全な医療を受けるうえで非常に重要です。
なぜインプラントとMRIが問題になるの?仕組みをわかりやすく解説
MRI(磁気共鳴画像診断装置)は、強力な磁場と電波を使って体内の構造を画像化する検査装置です。X線(レントゲン)とは異なり、放射線を使用しない検査です。一方で、強い磁力を利用するため、金属との相性が問題になることがあるのです。
MRIの強力な磁場の中に「磁性体」の金属があると、その金属が引き寄せられたり、振動・発熱したりするリスクがあります。鉄・ニッケル・コバルトなどを含む合金がこれにあたります。これに対してチタンは磁性をほとんど持たないため、MRI環境下でも動いたり熱を発したりするリスクが極めて低いとされています(個人差・機器差があります)。
歯科インプラントにはチタン製のほか、チタン合金製やジルコニア製などさまざまな素材が存在します。一般に普及しているチタンまたはチタン合金製のフィクスチャー(骨に埋め込む部分)はMRIの影響を受けにくいとされています。ただし上部のかぶせ物(クラウン)に金属が含まれる場合は注意が必要なこともあります。治療を受けたクリニックに素材を確認しておきましょう。
MRI装置は磁場強度によって1.5テスラ・3テスラなどの種類があります。磁場が強くなるほど金属への影響が出やすくなる傾向があります。医療機関によって使用する機器が異なるため、MRI検査を受ける際には担当医にインプラントのことを必ず事前に伝えるようにしましょう。
MRI検査前にやること・伝えること|インプラント患者さんのチェックリスト
インプラントを入れているからといってMRIを諦める必要はありません。大切なのは、事前にきちんと情報を共有し、担当医が適切な判断を行える状態にすることです。以下のポイントを参考にしてください。
- MRI検査を行う医療機関に「インプラントが入っている」と事前に伝える——問診票には必ず記載し、担当医・放射線技師にも口頭で確認を取りましょう。
- インプラントの素材・メーカー・型番を把握しておく——治療を受けた歯科医院に確認し、インプラント保証書や治療記録を手元に用意しておくと安心です。
- 上部のかぶせ物(クラウン)の素材も確認しておく——フィクスチャー(埋め込み部分)だけでなく、クラウンに金属が使われているかどうかも大切な情報です。
- インプラント以外の金属修復物(ブリッジ・金属冠など)も申告する——お口の中にはインプラント以外にも金属素材が含まれていることがあります。すべて申告するとよりていねいです。
- 不安なことは担当歯科医師にも相談する——治療を受けた歯科医院に連絡し、MRI検査を受けることを伝えると、必要な情報を提供してもらえることがあります。
⚠️ 口頭でも必ず確認を
「インプラントが入っていることを言いそびれた」というケースが実際にあります。問診票に記入するだけでなく、必ず口頭でも確認するようにしましょう。MRI担当の医師や放射線技師は、インプラントの情報をもとに安全性を判断し、必要であれば代替の画像検査(CT・超音波検査など)を提案してくれます。
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インプラント周辺の画像が乱れることがある?アーチファクトについて
チタン製インプラントはMRI検査を受けられるケースがほとんどですが、安全性とは別に「画質への影響」という点でも知っておきたいことがあります。それが「アーチファクト(artifact)」と呼ばれる現象です。
アーチファクトとは、金属がMRI画像に干渉し、インプラント周辺の画像が乱れたり、黒くぼやけたりする現象のことです。チタンは磁性が低いためこの影響は比較的小さいとされますが、まったくゼロではありません。
- チタン製フィクスチャーのみのシンプルな構造
- インプラントから離れた部位を検査する場合
- 1.5テスラなど比較的磁場強度が低い機器での検査
- 金属を含まないセラミッククラウン装着のケース
⚠️ アーチファクトが大きくなりやすいケース
- 金属を含む補綴物(かぶせ物)が装着されている
- 顔・頭部・頸部など口腔に近い部位の検査
- 3テスラなど高磁場の装置を使用する場合
- 複数のインプラントが入っている場合
アーチファクトが大きい場合、インプラント周辺の組織が正確に評価しにくくなることがあります。この場合は検査担当の医師の判断により、CT検査など別の画像診断に切り替えるケースもあります。「MRIが撮れなかった」という経験をお持ちの方は、こうした画像乱れへの対応が理由であることもあります。
⚠️ よくある誤解:インプラント=MRI禁止ではありません
「インプラントがあるとMRIは絶対に受けられない」という情報が広がっていることがありますが、これは正確ではありません。チタン製インプラントはMRI検査を受けられるケースがほとんどです。ただし、事前の情報共有と担当医の確認は欠かせません。自己判断でMRI検査を断ったり、逆に申告せずに受けたりすることは避け、必ず医師に相談するようにしましょう。
有病者・複数の持病をお持ちの方がインプラントとMRIで注意すること
心疾患・糖尿病・骨粗しょう症・血液疾患など、持病をお持ちの方がインプラント治療を受ける場合、歯科と内科・病院の連携がとくに重要になります。また、こうした方はMRI検査が必要になる場面も多いため、インプラントとの関係について理解しておくことが大切です。
有病者の方がインプラント治療後にMRI検査を受ける際には、以下の点が特に重要です。
- 主治医・歯科医師・MRI担当医の三者で情報を共有する——それぞれが持っている情報を連携させることで、より安全な対応が可能になります。
- ペースメーカー・人工関節など他の金属埋め込み物がある場合は必ず申告する——インプラント以外の金属体がある場合、総合的に安全性を評価する必要があります。
- インプラント治療を検討する段階から、将来の画像検査のことを歯科医師に相談する——治療方針や素材選択の段階で配慮が可能な場合があります。
⚠️ ペースメーカー・ICDをお持ちの方は特に注意
特に注意が必要なのは、心臓ペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)など、インプラント以外の医療機器を体内に持つ方です。これらはMRI検査への影響が大きく、機器の種類によっては検査ができない場合や、専門機関での対応が必要になる場合があります。インプラント治療とは別の問題として、主治医への確認が欠かせません。
また、インプラント治療を受ける前の段階から「将来の健康管理全体」を見据えることがとても大切です。インプラントは一度入れると長期間使用するものです。全身疾患との関係、将来的な画像検査の必要性なども含めて、歯科医師と十分に話し合っておくことが、長く安心して使い続けるためのポイントになります。

ピュオールデンタルクリニック横濱関内のインプラント・有病者対応
神奈川県横浜市中区・関内エリアにある当院では、インプラント治療において有病者の方や全身管理が必要な方への対応を大切にしています。
- 🦷 インプラント30年の経験を持つ院長が担当——医療法人光陽会 横浜いずみ台病院で歯科部長として17年間、病院歯科・口腔外科に特化した診療を行ってきた院長が、インプラント治療を担当します。有病者・障がいのある方への対応経験が豊富です。
- 💉 静脈内鎮静法+専用オペ室+生体情報モニターによる全身管理体制——眠っているような状態で手術を受けられる静脈内鎮静法を実施。術中は生体情報モニターで全身状態を管理し、看護師を配置して対応します。
- 🏥 歯科用CT完備——インプラント治療前の精密な診断に歯科用CTを活用しています。骨の状態・神経の位置・インプラントを埋める位置の計画など、詳細な確認が可能です。
- 📋 わかる説明・納得の治療——診療台のモニターにCTや口腔内カメラの画像を映し出し、視覚的にわかりやすい説明を行います。年齢・障がいを問わず、どなたにも理解できるまで丁寧に説明することを大切にしています。
インプラント料金(税抜):相談・検査・診断・治療込みの標準料金としておよそ45万円〜を設定しています。詳しくはお気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
📝 まとめ:インプラントとMRI、知っておきたいポイント
- ✅ チタン製インプラントはMRI検査を受けられるケースがほとんど。「インプラント=MRI禁止」は誤解
- ✅ 事前に素材・構造を把握し、MRI検査を行う医療機関に必ず申告することが安全のカギ
- ✅ インプラント周辺でアーチファクト(画像の乱れ)が生じることがあり、担当医の判断で代替検査になる場合も
- ✅ 有病者・持病のある方は、歯科・内科・MRI担当医の三者連携が特に重要
- ✅ 治療前から「将来の全身管理」も含めて歯科医師に相談することが、長期的な安心につながる

インプラントのこと、MRIのこと、まず相談してみませんか?
神奈川県横浜市中区・関内エリアのピュオールデンタルクリニック横濱関内では、口腔外科17年の経験を持つ院長が、お一人おひとりの全身状態・生活環境まで考慮した丁寧な説明と治療をご提供しています。有病者の方・歯科恐怖症の方もどうぞお気軽にご連絡ください。
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👨⚕️ 院長 金原 純一郎(きんぱら じゅんいちろう)より
インプラントとMRIの関係について不安をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。「MRIが受けられなくなるかもしれない」という心配から治療を迷っている方も多くいらっしゃいます。でも大切なのは、今の歯の状態だけを見るのではなく、10年・20年・30年先まで見据えたうえで「あなたにとって最善の治療は何か」を一緒に考えることです。有病者の方や全身管理が必要な方も、横浜の当院では安心してご相談いただける環境を整えています。まずはお気軽にお声がけください。